ニセコに10年に一度の猛吹雪が到来!

ニセコは豊富な降雪量で知られ、世界中からスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。しかし、この冬ニセコでは、2024年12月11日から19日頃まで、10年に一度の大雪がやってくると気象庁から発表がありました。この猛吹雪は強風、大量の積雪等の非常に厳しい条件が特徴で、地域の全ての人々に注意と準備が求められます。

10年に一度の吹雪は困難をもたらす一方で、忘れられない冬のワンダーランドも作り出します。雪の量が非常に多いため、風景はまるでスノードームのようです。スキーヤーやスノーボーダーにとっては、天候が落ち着けばニセコの伝説的なパウダーを楽しむまたとないチャンスとなります。深く手つかずの雪に新しいトラックを刻むことができるのは、冒険に乗り出す覚悟のある人たちだけです。

この嵐は何が違うのか?

ニセコの典型的な冬の日は、安定した降雪、微風、そしてゲレンデでの素晴らしいパウダースノーが特徴です。しかし、この10年に一度の猛吹雪はそれとは全く異なります。この吹雪がもたらすものは:

  • 大雪: 急激な積雪により、道路や歩道、屋根の上などを覆い尽くし、普段は問題のない場所でも危険が生じる可能性があります。
  • 強風: 強風により視界が悪くなり、歩行や運転が困難になることがあります。

外出時や屋外での安全対策

大嵐の際は、ちょっとした外出でも一大事となります。雪はあっという間に積もり、強風でいつもの道が見えなくなることもあります。ここでは、守るべき重要なヒントをいくつかご紹介します。:

  • 道から外れない: 吹雪の間は歩道や道路から外れないようにしてください。道に迷いやすく、雪で覆われた地面には突然の崖や小川、不安定な場所などの危険が隠れていることがあります。
  • 外出を制限する: 特に風の強い場所では、長時間外にいることを避けてください。気温が下がり、風の冷たさが増すと、凍傷や低体温症のリスクが高まります。
  • 屋根からの雪に注意する: あまり知られていませんが、大雪の際の重大な危険の一つに、屋根に積もった雪があります。特に風が強くなったり、気温が一時的に上昇したりすると、積もった雪が突然滑り落ちることがあります。軒下や傾斜した屋根の下を歩いたり、待機したりするのは避けましょう。

どうしても外出しなければならない場合は、雪や風から身を守る重ね着をするなど、適切な服装を心がけ、必需品やフル充電した携帯電話を持っていることを確認してください。

Rita in Niseko

吹雪の中での運転

ニセコでは通常の降雪時でも運転には注意が必要ですが、10年に一度の嵐の際には、不要な運転は避けた方が良いでしょう。どうしても運転しなければならない場合は、以下の重要な注意点を守りましょう:

  • 車両の準備を整える: ニセコではスタッドレスタイヤが必須です。さらに、車には十分な燃料、不凍液、そして雪かき用のスコップを備えておきましょう。
  • ゆっくり運転し、注意を怠らない: 吹雪のときは視界がほぼゼロになることがあります。速度を落とし、車間距離を広げ、フォグランプを使用しましょう。
  • 道路状況を確認する: 出発前に、道路の閉鎖情報や危険区間などの最新情報を確認しましょう。
  • 不要な運転は避ける: 旅行を延期できる場合は、嵐が収まるまでお待ちください。緊急車両が道路を必要とする可能性があり、不要な運転を避けることで全員のリスクを軽減できます。

ゲレンデにて: 嵐の中でのスキーとスノーボード

新雪は大変魅力的ではありますが、吹雪の中でのスキーやスノーボードは危険を伴うことがあります。

  • リゾートのガイドラインに従う: ニセコルール には、リフトの運休や境界線規制が含まれています。このような状況下では、境界外でスキーをしたり、境界ロープを越えたりしないでください。
  • バックカントリーを避ける: たとえ雪崩対策の装備があっても、吹雪の際のバックカントリーの状況は予測不可能です。強風と大雪は雪崩のリスクを大幅に高めます。吹雪が収まった後でも、雪の層は不安定なことがあるため、専門家が雪の状態を判断するまで待つようにしましょう。
  • 適切なギアを着用する: スキーをすることに決めた場合は、装備が適切であることを確認してください。視界の良いゴーグル、防風性のあるアウターレイヤーと予備のベースレイヤー、ヘルメットは必須です。

嵐が過ぎ去った後でも、ニセコの伝説的なパウダースノーはまだ待っています。それまでは、安全第一にしてください。

これらの嵐が記憶に残る理由

嵐が収まった後も、すぐに状況が正常に戻るわけではないことを忘れないことが重要です。道路はまだ雪に覆われている可能性があり、雪崩のリスクは高いままで、除雪作業員はアクセス回復のために時間外勤務をしているかもしれません。10年に一度の猛吹雪は大変珍しいため、地域の人々や観光客の間で何年も語り継がれる出来事となるかもしれません。これらの嵐は、ニセコの手つかずの冬の美しさと自然の力を尊重することの大切さを思い出させてくれます。