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最短ルート導くAIバス、北海道・倶知安で実験 北海道運輸局

北海道運輸局は10月に倶知安町で開かれる20カ国・地域(G20)観光相会合を前に、9月から同町で人工知能(AI)を活用した路線バスの運行実験を始める。乗客の行き先や人数などをAIが事前に分析し、最適な運行時間や最短ルートを導き出す。観光相会合を機に同地域を訪れる外国人客がさらに増えるのを見込み、利便性が高い路線バスへの改善を試みる。

北海道運輸局は倶知安町や通信会社、バス会社などと連携し、9月と2020年1月に実験を行う。実験では乗客がバスに乗る前に乗車したい場所や行き先、乗車人数などをインターネット上の専用サイトで入力する。

乗客からの入力情報をAIが分析し、最も効率よく乗客を運べるルートや発車時刻を運転手に知らせる。バスの到着を待つ人には、専用サイトであと何分でバスが到着するかを知らせる。

実験では今ある停留所よりも停車地を増やす予定で、乗客はより現在地に近い場所でバスに乗れる。AIの情報を受けて走るバスは乗客のいない停留所を経由せずに目的地に向かうため、乗車時間が短くなる。ホテルなどで働く地元住民もバス通勤しやすくなる見通しだ。

倶知安町では多くの訪日客が長期滞在用のコンドミニアムなどに滞在する。10月にG20観光相会合が開かれる同町花園地区も訪日客の多い地域の1つで、ハイアットの最上級の宿泊施設「パークハイアット ニセコHANAZONO」も開業する予定。ただ同地区には飲食店や買い物ができる店が少なく、滞在客らは市街地の倶知安駅周辺まで出掛けることが多い。

ただ、同町内を走るバスは花園地区と倶知安駅周辺を直接結ぶルートがなく、スキー客でにぎわう冬場でも花園地区を行き来する場合には、隣のひらふ地区でバスを乗り継がなければならない。移動に時間がかかるほか、便数も1時間におおむね数便と限られている。タクシーも需要を満たすほど台数がそろっておらず、この地域が抱える公共交通の問題は多い。

北海道の訪日客は08年に洞爺湖町で開かれた主要国首脳会議(サミット)を機に増加した経緯がある。今回の観光相会合は閣僚級だが、これを契機に外国人観光客が再び増える可能性がある。道運輸局はAI技術も用いながら、観光客らが移動しやすいバスの運行体制を目指す。(日経記事より)

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